見えない異変
時計を見た。
このやりとりをはじめてすでに10分が経っている。
なんだか可笑しくなってきた。
こんなくだらないことで10分も費やしているなんて。
思わず笑い声が出てしまった。
今、この状態を第三者が見たら、きっと異様に思うことだろう。
一人の女が何かを指さし怯えている。
そして、もう一人の女は楽しそうに笑っている。
まさにこの状況こそホラーだ。
そんなことを思いながらも、美帆の恐怖の対象の正体を暴こうと、スマホを取り出した。
取りあえず、指でさされている腕のあたりを写真で撮ってみることにした。
私は左利きだから、右手で左腕を撮影するのはかなりの時間を要した。
カメラを通した腕は何の変哲もなかった。
このやりとりをはじめてすでに10分が経っている。
なんだか可笑しくなってきた。
こんなくだらないことで10分も費やしているなんて。
思わず笑い声が出てしまった。
今、この状態を第三者が見たら、きっと異様に思うことだろう。
一人の女が何かを指さし怯えている。
そして、もう一人の女は楽しそうに笑っている。
まさにこの状況こそホラーだ。
そんなことを思いながらも、美帆の恐怖の対象の正体を暴こうと、スマホを取り出した。
取りあえず、指でさされている腕のあたりを写真で撮ってみることにした。
私は左利きだから、右手で左腕を撮影するのはかなりの時間を要した。
カメラを通した腕は何の変哲もなかった。