見えない異変
もうこうなったら、現代人らしくネットの力を借りることにした。

ちょうど写真も撮ったところだし、それに、何より私に残されている手段はもうこれしかなかった。

いくつかの質問サイトで、腕に何か異変は起きていないか尋ねた。

返答が来るまでの間は緊張と興奮で震えた。

そして、この間も相変わらず、美帆は恐怖でおかしくなっていた。

おっ、来た!

いつもになく素早く開いた。

けれど、ネット回線が重いのかなかなか開かない。

この待ち時間がこれほどまで歯痒く思ったのははじめてだった。

そこに書いてあった返答は、私の期待を裏切るものだった。
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