その男、危険につき ~BGM アラフォー懐かしver~
アプローチ~接近~
いつも慌ててばかり、と
友達が見たら笑うんだろう。
思いながらも走るのをやめられなかった。
女は夕方仕事が終わると
会社を飛び出し、駅までの道を傘もささずに急いだ。
見たいドラマが始まるからではない。
さっきの電話…
悪戯かも知れないとはいえ気持ちが悪かった。
覚えのない声で名前を呼び、
返してほしいと懇願した。
もし、 悪戯ではないとしたら…
恐ろしすぎる想像がよぎり、足がもつれそうになる。
誰も気付かないと思っていたのに
見られていたのか?
誰に?
女は周りを急に気にし始めると
会社帰りにいつも立ち寄る、
コンビニへと入って雨粒を払った。
数人の間を縫って進むと、
お茶を手にしてカウンターでレジを済ませ、
視線を感じてふと振り返る。
順番を待つ大柄な女性と目が合い、
不快な表情をされた肩越しに、
何も買わずに出ていった帽子姿の男が見えた。
友達が見たら笑うんだろう。
思いながらも走るのをやめられなかった。
女は夕方仕事が終わると
会社を飛び出し、駅までの道を傘もささずに急いだ。
見たいドラマが始まるからではない。
さっきの電話…
悪戯かも知れないとはいえ気持ちが悪かった。
覚えのない声で名前を呼び、
返してほしいと懇願した。
もし、 悪戯ではないとしたら…
恐ろしすぎる想像がよぎり、足がもつれそうになる。
誰も気付かないと思っていたのに
見られていたのか?
誰に?
女は周りを急に気にし始めると
会社帰りにいつも立ち寄る、
コンビニへと入って雨粒を払った。
数人の間を縫って進むと、
お茶を手にしてカウンターでレジを済ませ、
視線を感じてふと振り返る。
順番を待つ大柄な女性と目が合い、
不快な表情をされた肩越しに、
何も買わずに出ていった帽子姿の男が見えた。