その男、危険につき ~BGM アラフォー懐かしver~
maybe blue
あの震えた夜から、3ヶ月がたつ。
思い返しても全く聞き覚えのなかった声が
今では変に慣れてきてしまい、
感覚が麻痺していた。
毎回のようにタイミングがよく、
席についたり、前のコールを切った直後に
決まって電話をかけてくる。
最初はこんな意味不明な内容じゃなかったら
けっこう素敵な声ではないのかと
感じた瞬間も正直あったが、
今はただ気味が悪いのと、
正体不明の相手に苛立ちを感じていた。
それでも周りに話さないのは、
後ろめたい自分の過去を、
知るものだとしたら…
それが恐いからに違いなかった。