王子様は13歳
ご飯を食べたあと、私の部屋で留貴に話した。
多川さんに告白された事と、遊園地に誘われた事。


「ふーん」


ふ、ふーんって!
聞いておいて興味なさそうに…!


「ダブルデート? それ、行くの?」


「う、うん…。 誘われたし、行こうかなって…。 い、行くよね?」


留貴はジッと私を見た。


「分かった。 行く」


「ほんと!?」


「一応挨拶しとかなきゃね。 “弟”として」


…なんか、“弟”の部分にとげとげしい感じがしたのは私の気のせいだろうか?


「よ、よろしくお願いします。 留貴さま~」


「別に、付き合うわけじゃないんでしょ?」


「う、うん…。 それは考えてない」


そう言うと留貴は鼻歌を歌って部屋を出ていった。
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