王子様は13歳

…ん?あれ?
5年後って、私…28歳!?


留貴は18歳で、私は28歳!?
それって大丈夫なのかな?


犯罪じゃない?


「何ブツブツ言ってんの?」


「え! 言ってないよ!」


何考えてんの…私。
別に恋人同士じゃないし!


「俺は別に気にしないよ、年の差」


やば…。やっぱ声に出してたんだ、私。


「あはは、そ…そうなの?」


と、笑ってごまかした。


デパートの駐車場に車を停める。
もっとオシャレな所がよかったかなあ。


ここ、留貴が小さい頃に一回来た事あるじゃん!


「何買うの?」


「えーっとね、今日は夏なのに鍋にしようかなって思って…」


って!これじゃいつも通りじゃん~!
それなら近くのスーパーでもできるじゃん!


「まあ、食料品は後でもいいしね」


「そ、そうね」


なんか、フォロー入れられてる?
年上の威厳なんて、まったく無いな。


私って。
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