王子様は13歳
「私、大人じゃないよ?」
そう言うと、留貴は、目をパチクリさせた。
「自分が大人なんて思った事ないし、成人したからって、体も中身も大人だなんて実感ないし。 なにより留貴より子供っぽいし」
「まあ、確かに」
「私も留貴の年くらいの頃は今の年って、大人な感じしたけど、今はまったく思わないし」
「そんなもん?」
「そんなもんよ」
ふーん、と留貴は言った。
「そうだ! 宿題手伝ってあげるよ!」
「え? できんの?」
まあ、確かにさぼってた事実はあるけどね。
「まあ、まっかせなさいって!」
えっへん、とえばるようにして立つ。
留貴は、またふっと笑った。
留貴の部屋に入ると、なんだか家具も変わって、少し大人っぽくなった感じ。
漫画ばっかり置いてた本棚には、参考書や小説のほうが、多く幅をとっていた。
「なんか、頭良い子の部屋ってかんじ…」
「勉強は嫌いじゃないからね」
お、頭良い子の発言みたい。
そんな事を思いつつ、机に椅子をもうひとつ置いてもらった。
「この公式、わかる?」
出されたのは、なんだかよくわからない文章。
あれ?これやった覚えあるのに、思い出せない。
ってゆーか、忘れた。
「まあいいけど。 教科書に公式載ってるし」
「すんません」
まるで役立たず。
私はその場でシュン、と落ち込んだ。
そう言うと、留貴は、目をパチクリさせた。
「自分が大人なんて思った事ないし、成人したからって、体も中身も大人だなんて実感ないし。 なにより留貴より子供っぽいし」
「まあ、確かに」
「私も留貴の年くらいの頃は今の年って、大人な感じしたけど、今はまったく思わないし」
「そんなもん?」
「そんなもんよ」
ふーん、と留貴は言った。
「そうだ! 宿題手伝ってあげるよ!」
「え? できんの?」
まあ、確かにさぼってた事実はあるけどね。
「まあ、まっかせなさいって!」
えっへん、とえばるようにして立つ。
留貴は、またふっと笑った。
留貴の部屋に入ると、なんだか家具も変わって、少し大人っぽくなった感じ。
漫画ばっかり置いてた本棚には、参考書や小説のほうが、多く幅をとっていた。
「なんか、頭良い子の部屋ってかんじ…」
「勉強は嫌いじゃないからね」
お、頭良い子の発言みたい。
そんな事を思いつつ、机に椅子をもうひとつ置いてもらった。
「この公式、わかる?」
出されたのは、なんだかよくわからない文章。
あれ?これやった覚えあるのに、思い出せない。
ってゆーか、忘れた。
「まあいいけど。 教科書に公式載ってるし」
「すんません」
まるで役立たず。
私はその場でシュン、と落ち込んだ。