私ノ夢物語〜短編集〜
君を大切にしたいのは生まれ変わっても,思い続けると思う。
それだけ,僕は君の事が好きだし愛してる。
最後になるけど,僕は君の事を愛している。
世界中の誰よりも君をずっと……
愛しているからさ?
僕の初恋でもあったんだよ,君は。
…だけど,君を愛した代償で労咳に蝕まれた結果がこれだけども,君を愛した事に後悔とか損した事は無いんだよ。
…だからこそ,別れが辛かったんだよ。
君もそうだろうね,僕を愛してくれたんでしょ?
だったら一緒だね。
何回も言ってしまうけど,許してね?
言えなかった言葉なんだからさ。
……いつまでも愛してるよ。
慶応四年五月十日 沖田総司より
沖田カラノ手紙
完