ラブレター ~君に捧げるstory~
回想
「ん~……」
私は放課後、必ずここに来る。
図書室。
ここが、文芸部の主な活動場所だ。
文芸部、といっても、ほとんどの部員が「サボれそう」だとか、「楽そう」という理由で入部し、今では幽霊部員と化しているから、ちゃんとした活動をしているのは私くらい。
私は中学生の時から物語を考えるのが好きで、
高校では文芸部に入りたいと、ずっと思っていた。
まさか、こんなにユルい部活だとは思わなかったけど……。