大魔法使いの孫



 「ストップ・ア・ロード!」


 「キュキュッ!?」


 アタシは魔動物に向かって杖を振るった



 一瞬にして、魔動物の動きを封じた



 魔動物は何が起きたから、分かってない様子


 「このままアナタを生かしておく分けにはいかない。ごめんね」


 アタシはそう言いながら、魔動物に近づく



 魔動物の目の前まで来たその時ー…


 「キュキュッ!」


 「えっ?」


 いきなり魔法で動きを封じたはずの魔動物が動きだした


 「何でっ!?まさか効かなかったとか??」


 あの魔法は基礎の基礎の魔法


 学べば誰でもできるような魔法だけども…


 あれが無理となると、他にはアレしかないよね


 少し難しく体力もいる魔法


 さっきの魔法が人や物の動きなどを止める魔法だとすると、今から使う魔法は空気などの触れない物や、時の時間を一時的に止める魔法



 魔法上級者しか出来ない魔法でもある


 アルリンとの練習の時は、一度しか成功しなかったけど…一か八かだっ!


 「時の流れよ、我に従え。我が力、この杖に託す。アングレード・オブ・ストップマザー」


 アタシがそう叫んだ瞬間…時の流れが一時的に止まった



< 100 / 294 >

この作品をシェア

pagetop