大魔法使いの孫



 校門の前に白い猫はいた



 「猫ちゃ〜ん!まだ居たんだね」


 「ニャアー」


 まるで言葉が分かってるみたい…(笑)


 「このまま連れて帰れたらいいのになぁ〜」


 連れて帰っても一日中家にいるわけじゃないから、お世話する人いないよね…


 ご飯代もかかるし…


 「ごめんね」


 「ニャアー?」

 
 アタシは一旦謝って猫を地面に下ろした


 足元をスリスリしてくる姿はたまらなく可愛い


 けど、連れて帰れないんだよ…


 アタシは頑張って猫に背を向けて帰った


 猫にチェックのマフラーをかぶせて



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