大魔法使いの孫



 【side尚】


 「尚、お前さっきから女子からいつもより見られてね?」


 あぁ、うぜー


 何で俺が女に見られなきゃいけないんだよ


 「ねぇねぇ、何かあったの〜?」


 「あ、弘也聞いてよ、尚くんに彼女がいるって話し!!」


 「彼女?何だそれ(笑)」


 「昨日魔術教室に女を連れてきたの!」


 「女?あの尚が??」


 「そうなのよ!尚くん、退部するって言ったあとその子の手を繫いで出て行ったの!!」


 「ふ〜ん…尚がね(笑)」


 女ってのは何でもかんでも噂にしたがる


 「尚く〜ん(笑)さっきの噂本当かなぁ~?」



 あー、うぜぇ奴が来た


 「半分本当で、半分噓だ」


 「どう言うことだ??」


 「彼女ではない」


 「と言うことは、手を繫いで出て行ったと言うのは本当ってことか?」


 「あぁ」


 あの場で話すのも面倒くさかったし、取りあえず出たかったから手を繋いだだけだ




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