大魔法使いの孫



 「仕方ありませんね。確かにこの話はいつかしなくてはならないとは思っておりました。では、今から私が知っていること全てお話いたします。長い話になりますがー…」



 そう言うとアルリンはゆっくりと話し始めた



 ー*ー



 これはまだディアン様が高校生の頃ー…


 「ディアン!」


 「おぉ、拓磨か!」


 ディアン様にはそれはもう兄弟のように、とても仲良しのお友達がおりました


 それがその黒魔法使い拓磨様です


 黒沢 拓磨


 そう、後にディアン様と争うお方ですね


 「お前、テスト何点?」


  「俺は100点」


 「マジか!負けた〜」


 ディアン様は頭も成績もそれはもう宜しかった


 魔法の実技でも100点を叩き出すぐらいに


 拓磨様もディアン様には負けるものの、頭も成績も決して悪くはありませんでした


 そしていつしか二人は、天才コンビと呼ばれるようになりました


 しかし、ある時その仲に亀裂が入ったのです




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