大魔法使いの孫



 アタシがふと下を見たとき、見慣れぬ黒の手帳が落ちているのを見つけた



 たぶん…尚のかな?


 半分開いて落ちていて、開いてるページの内容がよく見える




 "黒沢理恵の死因"


 …っ!!?


 アタシの目に入ってきたのはその言葉だった


 何で…理恵さんの事を


 ついアタシは気づけばガッツリ開いてしまっていた


 "白魔法使いディアンによる策略によるもの。ディアンが計画的に理恵に呪いをかけ、事故死に見せかけて殺したとされている"


 え…?


 違う、お爺ちゃんは殺していない


 "しかし、俺はそうとは思えない。黒魔法使いと縁を切りたい。俺の…家系と"



 俺の…家系?


 つまり…


 「悪い、待たせたな」


 「あ、ううん…」


 尚は黒魔法使いの…家系




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