大魔法使いの孫



 「すいません、茜様。来るのが少し遅くなりました」



 目の前を再び確認してみると、目の前には金髪の長身のお兄さん(?)がいた


 
って、何でアタシの名前知ってるの!?



 『お前は……ッ!皇帝で使える白魔法使いのアルリンか!?』



 「流石に私の名前は存じているようですね。あなた方が動き出すと思って、空から見張ってたんですよ」


 『ク…甘かったか』



 アルリン?白魔法使い?


 あぁ…わかんないよ!


 「命にかけても茜様をお護りいたします」


 命にかけてもって…


 「アタシは人が命を落としてまでして、護ってもらうような価値の人じゃないよ!?」


 「価値がどうこうではないのです。これが私の使命なのです」


 使命…?


 『ほら、行くぞ!ライアー・サドレ』


 黒い人がそう放つと黒い雷のようなのが一直線にこちらの方へ向かってきた


 「甘いですね。カベント」


 アルリンがそう放った瞬間、目の前に白くて大きな壁が出来た


 白って言うより…氷の壁!?


 『クッ…確かお前は氷の魔法を得意としてたんだったな』


 「すいませんね、強くて(笑)」


 氷の壁によって、相手の攻撃は打ち消された



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