大魔法使いの孫



 【side千里】


 黒髪でロングの美少女が私に『バイバイ…千里』と言ったその時、



 私の頭の中に何かが遮った


 誰かが私に、『今までありがとう』と言ってる


 そして、優しく居心地の良いこの感じ…


 私、誰か忘れてる


 大切な人


 忘れてはいけない存在を



 思いだせ…思いだせ私!!



 『バイバイ…千里』


 …あ、


 「茜…!!!」



 茜だ


 私、茜を忘れてたんだ…


 気づいた時にはそこに茜は居なかった




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