大魔法使いの孫



 今の技で少なくとも二十人は倒せたはず



 「茜…っ!!」


 「へ?」


 アタシが尚の声に反応し、後ろを振り向こうとしたその時ー…


 ーザクッ…


 「…うっ!」


 後ろから何やら強い技があたった


 まさか…不意打ちをつかれるとは


 アタシの肩からは血が流れていた


 「急所を外したか…」


 「よくも茜を…」



 尚が小さい声で何かを唱えた瞬間、何が起きたか分からないほどの速さで、相手は崩れ落ちた


 一体何が起こったの…?


 「茜…大丈夫か!?」


 「えぇ」


 「取り敢えず…相手は全て倒したな」


 気づけば五十人いたはずが、全て倒し終わっていた




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