大魔法使いの孫
「さぁ、次はコチラからです!クロール・マゼ」
アルリンがそう放つと、氷の剣が出た
「さぁ、行きますよ」
『クッ…。ならコチラも。ダーク・トルネ』』
黒い人がそう放つと黒い剣が出てきた
そして、
ーキンッ、カンッ
戦いが始まった
見てるだけでもスゴイ迫力…
けど圧倒的にアルリンの方が強い
「これで終わりだ」
『…フッ。どうかな?』
アタシがふと気がつくと、黒い塊がこちらの方へ向かってきていた
「なにっ!?いつの間に…茜様…ッ!!」
アタシは反射的に目を瞑った
もうダメだ…、そう思った
…が、しかし
ードカドカ…ドカ!!
…あれ、痛くない??
少しも痛くなかった
アタシが恐る恐る目を開けてみると…
「え…。なんで…」
目の前には、アタシをかばったらしく血塗れのアルリンがいた
「茜様…大丈夫…ですか?」
「大丈夫だけど…なんでそこまで…アタシを護ろうとするの!?」
なんでそこまで自分を犠牲にしてまでして…アタシを護ろうとするの?
「貴方のお爺様に…お命を…救われたからで…す」
『フハハハッ!いい眺めだぜ』
黒い人は笑いながらこちらへ近づいてきた
『そうだ、まずはこいつをここで始末しておこう』
そう言うとアルリンの頭に手をかざした
「クッ…体がダメージで動かない」
アルリンが殺されちゃうの?
アタシをかばって死んじゃうの?
まだ何も聞けてない…
お爺ちゃんの事も、何もかも
『またな、アルリン』
「アルリンに…」
『ガレク「アルリンに触るなーーーっ!!!!!」
ーブワァァァァァァァア!!
『クッ…!!なんだこの異常な気は…!!?まさか、この娘…!』
「やはり…お爺様の血を受け…継いでなさってたんですね…」
『けど、この娘に魔法は使えないはず…』
「アルリンから離れろ…、離れろ!!」
『ウッ…!けど、この押されるような異常な気はなんだ!?』
「…クラード」
アタシが無意識にその言葉を放った瞬間、
『グァァァァァア…!なんで…こんな娘に…』
ーバタッ…
相手が倒れた