大魔法使いの孫




 「やめろっ!」


 俺は杖を手にとった



 これが俺からの危険信号


 「…人を信じれぬほど寂しい思いをしていたのだな。大丈夫じゃ、私が貴方の親になろう」


 「…は?」


 親…??


 「生きるためにただその汚れた杖と剣を使い、今まで頑張って来たのだろう?もうそんなことはしなくてよい。これからは愛の為に、人の為にその力を使ってみないか?私の下で」


 …愛の為に


 人の…為に


 そうか…俺は寂しかったんだ


 「…ありがとうございます…っ」


 俺は…俺は…っ


 「うぁぁぁぁあん…っ!!」



 
ー*ー


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