大魔法使いの孫



 ー
 ーー


 アルリン達がすでに全員仕留めてくれたらしい



 「終わった…」


 「これで帰れるな!」


 「…うん」


 けど、こんなに簡単に終わるものなのかな


 もしかしたら他にまだ…



 「茜…!!!」


 …!!?


 この声はー…


 「千里!?なんで…」


 記憶は!?


 「ごめんね、忘れてて…」


 思いだしたの!?


 アルリンが完璧に消したはずの記憶が


 …けど、結局はアタシ戻んなきゃいけない


 今更戻っても、悲しいだけじゃん…


 「茜…?」


 「ごめん、アタシ…」


 「…魔法使いだったんでしょ?」


 「なんでそれをー…」


 「さっき見てて気づいた」



…引かれたよね


 「良いんじゃない?魔法使いでも茜は茜なんだしさ!」



 千里…


 「…もう、大好き」



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