大魔法使いの孫



 「茜様の存在はもう既に闇の黒魔法使い達に知られています。顔は知っている人は知っていると思います。ですので、コレを」



 そう言ってアルリンが渡してきたのは、ぶ厚い丸メガネ


 良く漫画とかで地味子役として出てる子が、掛けてそうなメガネだ



 「アタシ目悪くないんだけど…」


 視力は両方2.0だし


 「度は入れてません。それはあくまで変装用です」


 「変装用…?」


 「そうでございます。出来る限り力がつくまでは、顔を明かさない方が宜しいと思います。なので、このメガネで顔を隠してください」


 なるほどね…


  地味子になれと


 元々と地味だったのがもっと地味になるじゃんか!


 「あ、髪も結んで頂けると有難いです」


 「はいはい…」


 これも変装の為か…


 ーカチャッ。ギュッ。


 「コレで良いかな?」


 「完璧です!では、荷物をまとめた後、参りましょう」



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