大魔法使いの孫

魔法学校





 【side茜】


 中に入るとそこはすでに魔法界だった


 上にはホウキやじゅうたんで飛んでいる人達がほとんどで、車を使っている人などいなかった


 「スゴい…」


 つい開いた口から言葉が漏れる


 「こちらですよ」


 アタシは見失わないように気をつけ、アルリンの後について行った


  「着きました」


 アルリンの声でハッとし前を見てみると、大きな白いお城がそこにはあった



 例えるなら大きな裁判所に近い大きさ


 門の前には厳つい男二人が警備していた


 「アルリン様、お帰りなさい!あのー…そちらは?」


 「お疲れ様です。こちらは…連れのものです」


 「はぁ…。では、お通りください」


 「ありがとう」


 アルリンってまさかお偉いさんだったりして…


 ーコンコンッ。


 「アルリンです」



 「どうぞ」


 アルリンが中のデカいドアをノックすると、渋い声が返ってきた


 
 ここはー…?




< 38 / 294 >

この作品をシェア

pagetop