大魔法使いの孫



 一番後ろの窓側の席ってラッキーじゃん♪


 アタシはそんな事を思いながら、窓の外を眺めていた


 その時、



 ーブブッ。



 ケータイのバイブが小さくなった


 誰からだろう?


 アタシはそんな事を思いながらメールボックスを開いた


 どうやら、アルリンからのようだ


 メールの内容を確認してみる


 ーー頼み事をお願いしたいのですけど、よろしいでしょうか?
 先ほどシャタ様宛てに依頼が来たのですけど、どうせなら茜様にお願いしたいとの事ですので引き受けて貰えますよね?ーー



 引き受けて貰えますよねって…


 強制かよ!


 しかも依頼?


 ーー依頼って何?ーー


アタシは素早く打ち返す



 ーブブッ。


 ーーそちらの法魔学園への調査です。
 何やらそちらの学園の者で企んでいる者がいるご様子。 
 まだその所は良く分かりませんが、そのところを調査してもらえますか?ーー


 企んでいる者?


 何を??


ーーんー…、まぁやってみる。ーー


 まぁ、どんな事を企んでいるのか気になるしね。


 ーブブッ。


ーーよろしくお願いします。校長先生には既にご連絡を入れているのでご安心を。
  本来なら学校の中での魔法は授業や指定場所以外禁じられておりますが、この場合どこで使ってもかまわないと仰っておりました。では。ーー



 魔法か…


 まさか依頼をさせるために、魔法を覚えさせた訳じゃないよね?


 「…ゴホンッ。水島さん、ずいぶんと余裕ね?」


 アタシがふと顔を上げたら、目の前には見知らぬ先生が…


 「授業の準備もしないで…、余程の自信ね?じゃあ、これを解いて貰おうかしら?(笑)」



 先生は黒板の方を指さした


 そこには何やら難しそうな問題が…



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