大魔法使いの孫



 「A組までお願いできますか?」



 A組ってここから遠いじゃん…



 まぁ、少しサボれるからラッキーか♪


 「じゃあ、行ってきます」


 アタシはそう言うと、教室から出た



 A組の教室は、B・C・D・E組から少しだけ離れた位置にある


 何でここだけ離したかは、分からないけど



ただの設置ミスだろう。



 ーコンコン。


 「三年B組の矢田 茜です。英語の先生に頼まれてCD取りに来ました」


 「あぁ、これね」


 室内魔法術の授業だろうか生徒は皆、分厚い本みたいな教科書を開いていた


 「ありがとうございます」


 アタシは渡されたそれを受け取って、A組を後にした。A組って頭の良い特殊クラスだから、もうあんな難しい魔法術までならってるんだね~…


 ってか、あれ?あの本どこかで見たような…


 どこだっけ?



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