On Your Mark
絶望の淵
「イビル、お前なら分かっていると思うけど」
「ああ。
間違いないなく、ペスチニアはこの航空機を狙ってくる。
はっきり言って、いい的だと思うよ」
「大丈夫なのか」
「この距離なら・・・逃げ切れる」
イビルはそう言い切っている。
しかし、それは今の世界とは別の世界があって、このまま北へと進めばそこに通じる道のようなものがある、という前提で話しているもの。
実際、本当にそんなものがあるかどうか分からない。
もし、無かったら僕たちは、あっという間に袋叩きだ。
けど
「信じるよ」
僕はイビルを信じる。
そして
レイもイビルを信じている。
僕たちは口には出さずとも、信じ合っている。
そのなかには、もちろんソラもいる。
僕たちは一斉にソラを見た。
「絶対に連れていってやるぜ」
「僕たちを信じて」
「・・・」
僕は言葉が出てこなかった。
思い切りソラの手を握り、ただ頷いただけだった。
それでも想いは通じたようで、屈託のない笑顔が僕たちを勇気づけてくれた。
「ああ。
間違いないなく、ペスチニアはこの航空機を狙ってくる。
はっきり言って、いい的だと思うよ」
「大丈夫なのか」
「この距離なら・・・逃げ切れる」
イビルはそう言い切っている。
しかし、それは今の世界とは別の世界があって、このまま北へと進めばそこに通じる道のようなものがある、という前提で話しているもの。
実際、本当にそんなものがあるかどうか分からない。
もし、無かったら僕たちは、あっという間に袋叩きだ。
けど
「信じるよ」
僕はイビルを信じる。
そして
レイもイビルを信じている。
僕たちは口には出さずとも、信じ合っている。
そのなかには、もちろんソラもいる。
僕たちは一斉にソラを見た。
「絶対に連れていってやるぜ」
「僕たちを信じて」
「・・・」
僕は言葉が出てこなかった。
思い切りソラの手を握り、ただ頷いただけだった。
それでも想いは通じたようで、屈託のない笑顔が僕たちを勇気づけてくれた。