君しか見てない。o,+:。☆.*・+。
【なちside】

「ありがとうございました!またお越しくださいませ!」


「今日も元気だねー。お店の評判も良くなるし。助かるわー。」


「いえいえ。家にいても体力使わなくてもったいないくらいですから(笑)
店長は何かご用ですか?」


「あ。そうそう。まだ始めて間もない愛澄さんに申しわけないだけど、うちの店のバイトリーダーを是非愛澄さんにやってほしいなと思って。どう?やってみない?」


「バイトリーダー……ですか……。」



「うん。その明るさと元気さを利用してこの店を引っ張っていって欲しいんだよね。」


正直、なちは困っていた。

そもそもこのバイトを始めたきっかけは、彼氏であるたいちが絵師の仕事でなかなか部屋から出て来ないため、休日の時間を埋めるために始めたのだ。

そんな平日はいないような奴にバイトリーダーなんて務まるのだろうか?と不安であった。

平日はIT企業の会社の事務をしているため、なかなか平日にシフトを入れるのはとても難しかった。


「あたし愛澄さんがバイトリーダーだったらもっと頑張ります!」

彼女はなちと同じバイトである吉野唯(よしのゆい)。


「唯ちゃん。君は私がバイトリーダーでなくとも頑張ろ……(肩ポン
休日しか出れない私なんかがバイトリーダーでいいんですか?」


「もちろん。平日は平日でバイトリーダーを立てようと思うんだけど……平日と休日でもろバイトのメンバー別れちゃってさぁ。(笑)」


「そうなんですか。…………………………じゃあこんな私で良ければ誠心誠意、務めさせていただきます!」


「そうか。よかった。じゃあ今度のバイトからよろしくねー。」


「やったぁぁああ!愛澄さんがリーダーだなんて!頑張らなくちゃ!」
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