もしも明日もあったなら。
「よう諸君!」
堂々と嬉しそうに隼人が教室に乗り込んできた。
「おはよう隼人。付き合ったんだって?」
「あぁ!白石も喜んでくれてたぜ?」
「あーあ、隼人のアホ面がさらにアホ面に…」
ゆかりが茶化すようにいった。
…いや?本気で呆れてるのか?
まぁ、どっちでも私は良かった。
「隼人朝からうるさかった」
と、隣に居た橋本君が喋りかけて来てくれた。
いきなりすぎてうまくへんじが返せず、
「ぅえっ!?そ、そうだったんだ…?」
何故か語尾があがってしまった。
『すみませーん』
甲高い声が聞こえた。
扉の方を見ると、白石さんがいた。
「あの、ゆかりと実陽ちゃん、ちょっといいかな?」
それは有無を言わさない怖い笑顔だった。