もしも明日もあったなら。

「…わかった、わかったから!実陽!!もうやめて!聞いてるこっちがにやけるわ!!」

延々と弥生の話をしているとゆかりに怒られた。

「え?まだまだあるよ?」

「あー、わかったから!実陽が橋本好きなのは良くわかった!!」

そうか、なら良かった。

と一安心したのも一瞬。
急にゆかりが弥生を呼んだのだ。

「橋本ぉー」

「え?ゆかり!?」

何してるの!、と言おうとしたら先に弥生が来てしまった。

「高梨、何」

「ちょっと聞いてよー、実陽ってば好きな人の話でテンション上がっちゃってこっちまで火照るんだけど」

「実陽好きな人いたの!?」

ぐりんっと私の方を向く弥生。
私はパニックになってしまって、

「え、あ、うん!?」

素直に答えてしまった。

隣のゆかりをチラッと見るとニヤけが止まってない。
むしろ手で顔を半分隠して笑っていた。
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