もしも明日もあったなら。
「…まじ?」
「おう。千円かけていい」
あの隼人が千円もかけると宣言するなんて…
本当なんだ。
「まだ私にも勝ち目あるかなぁ、」
「勝ち目っていうかあいつは…いや、なんでもない」
…?変な隼人。あ、いつもか。
「もし、もしもだよ?私も隼人も上手くいったら…」
「そんときはみんなで遊びてーな」
「…そうだね」
先に言われてしまった悔しさと、隼人もそう思ってたんだ、と思うとよくわからなくなって、自然に笑みが溢れた。
「何急に笑ってんだよ」
「うっさい」
こんな日々ももうあと少しなんだ、と思うと寂しさがどこか湧いた。