もしも明日もあったなら。

駿が話終えると私の顔は真っ赤になり、火照っていた。

というか、火照っていて、体温がものすごく暑いから顔が真っ赤になっているだろう、って予想しただけだけど。

「どう、花咲。嬉しい?」

駿がにやついてそう聞いてきた。
嬉しいというか…

「嬉しいのと恥ずかしいのが混ざって複雑だよ……」

なんとか声を絞り出せた。



そんなこんなで駿と話していると、

「ふわぁ…やっべ、寝た」

明らかに爆睡してました、そんなような表情で弥生は起きた。

「お?」

え。

「おぉ?」

「ど、どうしたのかな…」

「おぉ!!実陽、起きたか!もう大丈夫なのか!?」

「うん、大丈夫。ありがとう」

そう言って微笑んでみた。

「さて、と。花咲。病み上がりで悪いが、授業に戻ろう」

「そうだね、ごめん。弥生も駿もありがとう。」

素直に言葉を口にしたのち、私達は教室へ向かった。

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