もしも明日もあったなら。
*
授業が終わった。
ぺこと弥生なにしてんだ、あいつら。
そう思ってた矢先、教室のドアが開いた。
そこには弥生とぺこと実陽が立っていた。
「実陽!!!」
誰よりも早く反応したゆかりが実陽に抱き付く。
「う、わぁっ…!?ゆかり、どうしたの?」
「実陽、ごめんね。本当にごめん。大丈夫?」
駿からゆかりのことを聞いたのか、実陽は嬉しそうだった。
そして実陽らしく律儀に、
「ご迷惑をおかけしました」
、と言った。
はぁ、何はともあれゆかりが喜んで良かった。