もしも明日もあったなら。

日常.15


文化祭一日目!

やっと来ました!ついに来ました!私達、中学校生活最後の文化祭!!

どの学年も凄いけど、やっぱり三年生のクオリティはどこにも負けない。
それはもちろん私達も含めて。

私は委員だから、弥生と一緒にこの時間はパトロール中。

あれ。なんかこれって…文化祭デートみたい!?
顔に熱が集まっていくのがわかった。

「あれ、実陽顔赤いよ。熱中症?大丈夫?」

弥生が心配してくれた。
私の血液ナイス。

「う、うん!大丈夫!ちょっと暑いかな~って、あはは」

不自然になってないだろうか。
大丈夫かな。そっちのが気になる。

でも私にはそれよりもっと気になることがある。

それは、ゆかりと隼人のこと。
予定では隼人が明日の後夜祭でゆかりに告白することになっている。

うまくいくかな。
いや、心配するまでもないかな。あの二人なにげ仲いいし、楽しそうだし。

でもやっぱり隼人にゆかりを取られるのは一つだけ気にくわないかな。

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