もしも明日もあったなら。
*
「あ、はは…」
ゆかりが笑い出した。
「え、冗談だ…。美雪と付き合ったあと私と付き合うなんてわからない!」
「いや、そんときはわるかった。俺がお前ら信じなかったからな…」
ただ、
「俺がお前好きなのは嘘じゃねえ」
すると。
「…もう、隼人は私がいなきゃだめだなぁ」
そういって彼女は、
「…こちらこそよろしく」
そういって、俺が向けて欲しかった笑顔をようやく、手に入れた。
これから、離せない。離したくない。
俺は、大事なモノをまた一つ、抱えた。