もしも明日もあったなら。
私たちは今、絶賛受験生だけど前期と後期にわけて行事をやるというのが決まっている。
で、球技大会は前期の部ということなのだ。
「みんな何にしたのー?」
ゆかりが皆に問いかけた。
「俺はもちろんサッカー!」
「おれもー」
うん、この二人はそうだと絶対わかる。
「僕はバスケ」
「あたし達もサッカーだよねー」
「っていうかなんでぺこバスケなの?ドッジじゃねーの?」
「え、駿は憲由がいるからでしょ?」
「憲由って誰?」
「橋本知らないの?バスケ部で背高くて頭がいいイケメンの人だよ」
「あ、知ってるかも」
「駿は野球部だけど憲由と仲いいよね」
「うん、普通に友達だし」
私とゆかりは目を合わせた。
なぜなら憲由…斎藤憲由とは白石さんの本命彼氏だからだ。
そんなこと言えるわけもない。
私とゆかりは苦笑していた。
「あ、そうだ。」
急に隼人が何か思い出したらしい。
「弥生、今日部活休むって言っといて!」
「なんで?」
そりゃ休むと伝えるなら理由も必要だろう。
「今日は白石とデートするからな」
うっわ、このドヤ顔殴りたい。
するとゆかりが
「うっわ、このドヤ顔殴りたい。」
さすがゆかり。私と同じ事言ってる。