もしも明日もあったなら。
日常.18
私の思いも虚しく受験、卒業への日々は1日、また1日と刻まれていった。
楽しかった文化祭も終わり、季節はもう11月下旬。
あと少しで12月、クリスマスも近い。
今年のクリスマスはどうしよう。
そんなことを悩んでいた。ゆかりが隼人と付き合う前は2人でパーティーしようねー、などと言っていたものだが、ゆかりも隼人と付き合ってしまった。
どうしようもない。
みんなでパーティーしたらあの2人かわいそうだしな、とか、いつぞやみたいに憲由や雨宮君が来たらな、とか。
一番の悩みはどうにかいつもみたいに話すようになったものの、やはりあの時の弥生に示された「親友」という名称のポジションは私には深く胸に刺さった。
しかし、それでも今まで普通に過ごせてきた。
ただいまは少し、少しだけ敏感になっているだけだ。
そんな言葉で自分を納得させた。
でもそんな私に穏やかな日々は許してくれなかった。