もしも明日もあったなら。
「ラブラブなのはわかったけど三年の部活くらいちゃんとでろよー」
橋本君が心底嫌そうに言った。
「うるせぇ、いつもはちゃんと出てるからいいだろ?」
そういう問題じゃないと思うんだけどなぁ…。
ま、別にいいんだけどね。
そんな事を思いながら橋本君の方をちらっと見ると、目が合った。
ビックリしてすぐに目をそらしてしまった。
「ま、隼人のアホ面がひどくなってもあたしには関係ないからいいけどさ」
笑いながらゆかりは言った。
「うっせぇよゆかり!じゃあ言うけどよ、お前は誰かと付き合ったことないのかよ?」
隼人がどうだ、といわんばかりの顔で言った。
うわ、馬鹿地雷。
急にシーンとなってしまった。
「は?」
隼人と弥生は意味がわからんといった顔をして見合わせている。
ゆかりと駿は下を向いてしまっている。
私は隼人の方をむかって、
「はぁ…」
ためいきをついてしまった。
「おい実陽、人の顔見てため息つくな!あとなんで黙ってんだよ」
「このKY。隼人の馬鹿ー」
「ひっでぇ!理不尽だ!」