もしも明日もあったなら。

日常.19


ガラッ

屋上まで迎えに来てくれた弥生と少し喋ってから、私達は教室に戻った。


「みーーーよーーーーっっ!!」

「うっ…!?」

「おい高梨、花咲が苦しんでる。」

「あっ!?ごめん、実陽…でも!!遅かったじゃない!心配したんだよ!大丈夫なの?」

「え、えへへ…ごめん、なんか話し終わった瞬間力抜けてさ、」

「何もないならいいんだけどね!」


ゆかりがこうやって心配してくれるのが本当にうれしくて、心が暖かくなる。
改めて私は本当にいろんな人に支えられているなぁと思った。
明日が、明日が来るたび私はもっと皆が好きになっていく。

そう、それは先ほどあった白石さんとのやり取りを忘れるくらいには十分に。
まさか、本当に白石さんが私に関して何かしてくるかとかは全然考えれない。
何にせよ、私は一人じゃない、と思う。
こんな弱くて何も威張れるところが無い私でも、大好きな人を守れるくらいの気持ちと根性はある。


これから受験もあるし、とりあえずは皆笑顔で桜を迎える事を願う。




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