もしも明日もあったなら。

二人が黙ってしまった理由。
それは…
「二人がもともと付き合っていた」ということがあるからだ。
しかもその元凶はまたもやここで登場、白石さん。

二人のある事ない事をいいふらされたせいで強制的に別れる形になってしまったから。
前にそのことについてゆかりにまだ気はあるのか聞いてみたけど、「ない」と言われてしまった。

でもどうやら駿の方はまだ若干好きなようだ。
なんとなく見た感じでわかる。

「多分、隼人が地雷踏んだんでしょ」

橋本君がこっそり耳打ちしてきた。

耳がくすぐったいのと恥ずかしさで多分真っ赤になっていると思う。

「うん、そうなの」

私も耳打ちで返した。

ダメだ!恥ずかしすぎるよ!!

「これから超イケメンで最高の彼氏できる予定だからいいのよ!」

あ、ゆかりが復活した。

でも、どうやら明後日の球技大会には支障はないようだからいっか。


「ゆかり、大丈夫?」

こっそり聞いた。

「ん、昔の事だしね!」

良かった、大丈夫そうだ。
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