もしも明日もあったなら。

ピピーっ

後半戦開始。

私はゆかりやクラスメートの子達と男子を応援していた。

すると、

「きゃー!隼人くーん!かっこいいー!!」

聞き覚えのある耳障りな高い声が聞こえてきた。

女子たちがバッと後ろを向くと、取り巻きを数人連れた白石さんが立っていた。

「なんで白石が応援するの?自分のクラスは?」

と、クラスの女子が聞くと、

「自分の彼氏を応援するのなんてあたりまえでしょ?」

あの冷たい声で当たり前のように言ってきた。

「みんな、美雪はどうでもいいから応援しよ!」

みんな「そうだね」といって応援を再開した。

「六組ファイトー!」

「いけいけ頑張れー!!」

「隼人ー!!決めろ馬鹿ー!」

「いっけー!」

「橋本君!がんばって!」

どさくさにまぎれて言ってしまった。

でもやっぱり、

「隼人くんー!ナイスシュート!!」

やっぱり白石さんの甲高い声が邪魔だった。

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