もしも明日もあったなら。

体育館に着いた時、試合は始まったばかりだった。

「間にあったねー」

「うん、良かった!」

そういって観客席に座った。

「あれ、憲由いないじゃん」

不意にゆかりがそんなことを言った。

「ほんとだ、いない」

「でもまぁまだ試合じゃないみたいだしね、憲由」

「うん」

と、そんなことを言ってるうちに、

ピッ

「おぉ!駿点決めたよ、ゆかり!」

「すごいね、あいつ!」

と、だんだん相手との差は開いて行って…

ピッピッピー

試合終了のホイッスル。

「26-18で六組の勝ち」

「「よっしゃぁ!!」」

「いやー、良かったね!」

「うん、午後は私達が頑張らないと!」

そう、決めて午後への準備をみんなし始めた。


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