もしも明日もあったなら。

「花咲おはよ」

「え、うん、おはようっ」

「朝から元気だなー」

「そ、そんなことないよ…?」

そんな事を話しながら橋本君は自分の席に荷物を置いて私の隣に座った。

心臓が。鼓動が鳴りやまない…!!
ばくばくと聞こえてるのではないかというくらい大きな声でなっている。

「なにしてるの?」

眠そうな声が、私の隣から聞こえる。

「えっと、席替えのくじ作りだよ」

「あ、そっか。今日席替えだからな」

「そう。楽しみだね」

「そう?」

「そりゃそうだよ!だって」

だって、橋本君と近くになれるかもしれないじゃん。と言いそうになったのを慌てて抑えて、

「だって、ゆかりと近くになりたいしね!」

「お前ら仲良いもんな」

「うん!あ、でも今のメンツも好きだよ!」

「へー、隼人も?」

ちょっと声のトーン低くなった…?

「まぁ、隼人も好きだよ。チーズケーキの次くらいに」

「どのくらいすごいかわからないな」

橋本君は苦笑していた。

「高梨は?」

「ゆかりはいちごより大好き!」

イチゴは一番好きだったけどね。

「じゃあ俺は?」

「えっ!?は、橋本君…?」

「うん」

「えっと…す、好きだよ…?」

なにこれ公開処刑。
うわあああ。恥ずかしい。逃げたいっ!
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