もしも明日もあったなら。

「隼人は?どうだったの?」

「はっははは…またよろしくだわ」

「?」

頭にはてなマークを浮かべた私に隼人は、

「お前の前の隣」

と、ややこしい返しかたをした。
お前の前の隣…
私の前はゆかりだから…

「ゆかりの隣!?」

いいなー…

「まじかー…まぁ、楽しそうだからいっか!」

流石ポジティブ。
私は通路挟んで隣の駿に聞いた。

「ぺこー、どうだったー?」

「花咲までぺこかよ…あ、僕はあそこ」

そう言って指差したのは私の隣。

「えっ、うっそ!ぺこ、隣だ!」

「まじかよ…よろしく」

「うん!」

まじかよ、といいながらぺこ…駿は笑顔だった。

そして早速移動が開始した。

< 34 / 163 >

この作品をシェア

pagetop