もしも明日もあったなら。
花咲実陽、ただいま浮かれています。
「みーよっ、顔がにやけてんぞー」
ゆかりに注意されるも、
「えー、そんなことないよー」
にやけは止まらないものです。
何故なら。
前はゆかりでその隣は隼人。私の隣は駿で、なんとその後ろが橋本君。
橋本君の隣は誰もいない。
何だこの席。
嬉しすぎるよ…!
ゆかりから小さくたたまれたメモが届いた。
中を見てみると、
『おめでとうwby.ゆかり
顔気をつけろ酷いぞwby.隼人』
…と。
ゆかりはいいとして、隼人がむかつく。
さすが残メンだわ。
「駿、一時間目ってなんだっけ」
「えーと、体育。…だけど今日は雨が降ってるから保健だな。」
「まじか…教科書持ってきた?」
「もちろん。花咲ないの?」
「いや?持ってきたよ」
「なんだ、じゃあいいじゃん」
確かに。まぁ、保健は先生が話長いから嫌なんだよね~…
寝て過ごすか。