もしも明日もあったなら。
教室で橋本君と話していると、ゆかりだけが戻ってきた。
「あれ?隼人は?」
私は隼人がいないことに気が付いた。
「あぁ。美雪とお話し中。まぁ、すっきりして帰ってくるんじゃないかな?」
と言ってゆかりは私の隣に座った。
私はその間ずっと悩んでいた。
もしかしてゆかりも橋本君が好きなのではないか、と。
私が先に自分勝手に相談しちゃってたから、言い出せないのではないかと。
ずっと前から想ってたって偉くはなくて、選ぶのは橋本君。
ゆかりとは喧嘩したくない。
そんなことを悩んで日々を過ごしていると、もう気が付けば夏休みだった。