もしも明日もあったなら。
返信は案外すぐに来て、
『了解。どこに?』と来たので、
『いつものとこ。』
とだけ送り、急いで支度をして家を飛び出した。
公園で待っていると駿が走ってやってきた。
「遅れた、悪い」
「全然平気!私こそごめんね、急に呼び出して…」
「いや、それはいいんだけど、どうかした?」
「あのね、駿ってまだゆかりが好き?」
ずっと決めていた言葉を駿に発した。
駿は固まってしまい、しばしの沈黙が流れた。
やっぱり言わない方が良かったのかな…と思いつつ、駿が何か言ってくれるのを待った。
「…どうして急に」
とかろうじて聞き取れるぐらいの声で喋った。
「ホント急だよねごめん。でも、もしかしたら駿が辛いかもしれないと思って…」
その言葉を筆頭に、私が思っていた事考えていた事を打ち明けた。
もちろんゆかりが弥生の事好きかもしれないというのは伏せて。
「なるほどね。だからか」
「うん、ほんとにごめんっ!」
頭を深く思いっきり下げた。
「ちょっと花咲!そんな頭下げるとかやめろよ!」
「だ、だって…」
「むしろそんな皆の事考えてくれてありがとな。」
「それで駿は…」
「おう、一時期は好きだったよ。理不尽な別れだったからな。でも今は違う。」
「今は頼れる親友だと思ってる」
そういった駿の目に嘘はなくて、まっすぐだった。
「そっか!良かった…!じゃあまた学校でね!」
「おう!」
そうして私たちはお互いその場所を去った。