もしも明日もあったなら。
そして来たのは屋上の前の扉。
ここは本当に…人が来ない。全くもって。
「し、白石さん…?」
恐る恐る話しかけてみると、
「あんたさぁ、なんでいるの?」
「……え?」
私は何を言われたのかわからなかった。
「あぁもう!うっざいなぁ!!それよ、あんたの『私は何もわからない、知らない、皆の平和望んでます』みたいな態度!!むかつくの!!!」
「え、だからわかんない…!」
私は必死に抵抗したけど白石さんの迫力に押されてしまっていた。
「大体なんであんたみたいなやつが隼人君とか橋本君とか駿君とかといるの!?身分わきまえなさいよ!!ゆかりだってあんたのこと飾りぐらいにしか思ってないはずだから!なのに友達がいっぱいいるとか勘違いして…バッカみたい!!!」
その機関銃のように発された言葉は全て突き刺さった。
でも…
「白石さん。確かに貴女の言ったことは、あってます……」
「でしょ!?」
「でも!一つだけ否定させて下さい!!ゆかりはそんな飾りとか酷いこと思ったりしない!!」
「だからそれがあんたの思い上がりだって言ってるの!!」
そう言って白石さんが私の胸ぐらを掴んだとき。
「おい。いい加減にしろよ」
聞き慣れた声がした。
その声の主は…
「の、憲由!!!」
憲由が、こっちを睨みながら立っていた。