もしも明日もあったなら。
日常.8
ガラッ
教室のドアを開けるとほぼみんな来ていた。
「実陽!!!」
ゆかりが猛ダッシュして突っ込んできた。
「ぅあっ!?ゆかり!?」
「実陽!大丈夫!?何もされてない!?」
「え、え…?あ、白石さんのこと…?」
「そう!部活の子が見たっていうのをさっき教えに来てくれて…何で一人で行くの!!」
ゆかりのお説教が始まった。
「うぅ…ごめんなさいぃ…」
「ま、まぁ高梨。何もないなら良かったんじゃないか?」
「何いってるの駿!実陽に何かあってからじゃ遅いんだから!!」
「ご、ごめん…」
こうなったゆかりはしっかり反省するまで許してくれない。
私を思ってのことなので、むしろ嬉しささえ感じる。
「まぁ、今回は良かったけど…気をつけてね?」
「うん!」
多分、私が誘拐されたり通り魔にあったらゆかりは犯人を殺しちゃうと思う。
まぁ、私が逆の立場でもそうするけど…ゆかりが誘拐なんかされたら犯人がしなきゃ良かったって後悔するぐらいなぶり殺すと思う。
そのくらい仲がいいのだ。