もしも明日もあったなら。

するとゆかりが不意に

「じゃあ実陽、勉強会する?」

勉強会…?

「する!」

「しょうがないから隼人も教えてあげるー」

鼻で笑った。

「なんかうざいけど行くわ」

行くんだ…
私とゆかりの二人じゃないのか…
ちょっと残念だった。

「じゃあ僕も行こうかな」

いつの間にか駿がいた。
すると隼人が、

「なんだよ、ぺこ頭いいじゃんかー」

「僕だってさらに上目指したいし」

ほう…

「駿は偉いねー」

いや、上を目指すなんて到底無理な話だ、私には。
とりあえず追い付くだけで精一杯だから。

「弥生はー?行くか?」

隼人が聞いた。
え、弥生まで呼ぶの…私バカなのばれるじゃん。
あ、知ってるか。

一人心の中でノリツッコミしてたら悲しくなった。

「んー…行く」

「おっけー、じゃ地区センでいいよね?」

こういう時のゆかりは仕切ってくれてとても助かる。

「んじゃ、後で細かいこと決めようぜ」

もう授業も始まるから、私達は一旦話をやめた。

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