もしも明日もあったなら。
「やっほー。」
「あ、うん…やほ。だから隣誰?」
私が怪訝そうに顔をしかめて聞くと、
「そんな怖い顔せんといてー」
ヘラヘラ笑いながら言う男子。
しかも関西弁。
「『雨宮 恭介』って言います。よろしゅう~」
…いや、知らんし。
「花咲が知らなくても無理はない。去年転校してきたやつだからな。」
そうなんだ。
「へー、自分花咲さん言うんや!」
「うん。花咲実陽だよ。よろしくね」
「何組?」
「6組」
「ほな、橋本と一緒やね!」
「うん、そうだよ」
そんな会話をしていると憲由が、
「おい、恭介。遅れるぞ」
そう言って歩いていってしまった。
「うわ、憲由はせっかちさんやな~…」
めんどくさそうに雨宮君は言った。
「あー、実陽ちゃん!あとでメール送るわ!」
そう言って雨宮君は走って憲由を追いかけた。
…ん?どうやってメアド手に入れるんだ?