もしも明日もあったなら。

日常.9


そして。
テストも近づいた週のこと。
ついに勉強会!!

「やっと勉強会だねー」

ゆかりが楽しそうに言った。

「そうだね、ゆかり先生今日はよろしく!」

私とゆかりは微笑みあっていた。

「ゆかり先生…って言うのはいいんだけどよ、何でこいつと知らない奴がいるんだよ!」

声をあらげる隼人。

それもそうだろう。
呼んではいない“二人”がいるのだから。
そんな中駿が気まずそうに、

「ごめん…俺がうっかり話しちゃって…」

と言った。

ゆかりは、

「いーよいーよ!あたし一人じゃ大変だったし!」

と楽観的。

弥生は、

「なんでもいーや」

と他人事。

やはり隼人は

「なんでだよ…意味わかんねーし」

と文句をぶつぶつ呟いていた。


そして呼んではない“二人”というのは。

「オレはお前らに迷惑かけないからいいだろ?むしろ教える側だ」

やけに威張りっぱなしと

「まぁまぁ、みなさんなかようしましょうや~」

と流暢な関西弁を使う、


憲由と雨宮君だった。
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